山の上にドッシリと腰を下ろすギリシャ神殿、セジェスタ。
初夏の陽射しを浴びた神殿は、くっきりとその姿を現しそれはそれは美しい事。
かつてはこの神殿の近くに街が広がっていた、と言われます。紀元前5世紀後半のお話。
典型的なドーリア式の神殿で、36本の円柱に支えられて立っています。円柱は縦に溝が無いのが特徴で、丸く切り抜いた巨大な石をダルマ落としのように積んであります。屋根が無かったといわれるこの神殿、「わざと屋根を付けなかった」とか「屋根が完成する前に滅びた」とか、色々な説がありますが、はっきりしたことは未だ解明されていないという神秘的な神殿。
神殿とは逆の山にある「円形ギリシャ劇場」。直径63m、20段の客席がある劇場は、写真で見るよりもっと大きい。ここは山の斜面を利用して岩を掘って階段状にしたと言われています。劇場の後ろに広がる絶景は、まるで劇場の舞台の一部のようです。
春のセジェスタはお花畑が広がり、最も美しい季節の一つです。2000年前の人達も、こんな景色を見たかったから山の上に街を作ったのか、、、やはり、敵からの侵入を防ぐために山の上に街を造ったのか、、、(こっちが本筋でしょうね)。ポカポカ陽気のシチリア、こんな風景を見ながら2000年以上前の古代の生活を妄想する、、、。至福の時間です♪
セジェスタまでは、トラーパニより「Autoservizio TARANOLA社」のバスが1日に数本出ています。
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