ウィーンの街中にはこれでもか!というほどの数の「カフェハウス」があります。その数はイタリアのバールに匹敵するほど?
イタリアのバールはチョロっと入って、カッフェ(エスプレッソ)をバンコ(カウンター)でクイっと立ち飲み。お店の人や常連さんとの会話を楽しみサクっと出て行くのが流儀。個人的に観察した中では滞在時間約5分ほど、という人が多く。
一方ウィーンのカフェハウスは、どっかりと座って、ゆっくりと飲み物を飲みながら、新聞や本を読む、、、、そんな人を多く見かけました。その滞在時間、どれほどなんでしょ?数時間、、、という人もいるらしく。
ウィーンのカフェハウスも、シチリアのバールも、日常生活に欠かせなくしっかりと市民の生活に根ざしている文化である事は間違いないのですが、その「在り方」が違うのは、面白いところ。凍てつくように寒い冬のウィーン、冬でも太陽があれば外の方が暖かいシチリア、そんな気候条件がもたらした人間の性格の違い、そんな事に起因するのでしょうか。
「ここは観光客はほとんどいないけど、地元の人が通う渋いカフェハウスですよ。」
と案内されてきたとあるチェントロにあるカフェハウス。
大きな犬を連れて入ってきたおじさんに、サッと水が入ったボウルを出す給仕の人。そう、それは犬用のお水でした。きっと毎日ワンちゃんと一緒にこのカフェハウスに通っているのでしょう。
おじさんはゆっくりと新聞を読み、ワンちゃんも寒い外からヌクヌクの店内で一休みだワン。